他者のことを気にして疲れる人へ
さて、今日はついつい他人のことが気になってしまう人に向けて書こうと思います。
ほとんどの人が、誰かしら周りのことが気になってしまうという経験があると思います。
繊細さん、敏感さん、とかではなくても、周りのことは気になるものですよね。
あまりに気になりすぎたりすると疲れてしまい、そこまで気にしてしまう自分のことが嫌になったりすることもあるかと思います。
なぜ、他人のことが気になるの?
他人のことなんか気にしないでいられたらどれだけ楽だろう…
気になりすぎて疲れてしまうと、こんな風に思うこともありますよね。
では、なぜこんなにも他人の考えていることが気になってしまうのでしょうか?
その理由の一つに、「家族」があります。
生まれて初めて遭遇する自分以外の人、というわけですね。
他人というには意味合いが違いますが…
一緒に住んでいる家族の機嫌の良し悪しが、自分に大きく影響するということを学んでしまいます。
そして、人は生まれた時からだんだんと自分の周りにいる人のことを気にする、ということを学んでいきます。
学ぶというくらいですので、良いことなんですよ。
このことはあなただけがそうなのではなくて、誰でもそういうものなのです。
つまり、自分だけではなくて、他人も他人のことが多かれ少なかれ気になっているときはある、ということですね。
だから“自分ばっかり気にしすぎて嫌になる”なんて思わなくてもいいんですよ。
他人を気にすることは悪いこと?
所属するコミュニティが増えると、それだけ他人を気にする場面も増えてきますよね。
気にしなきゃいけないことが増えるばかりで億劫だな…と思うかもしれませんが、
果たして悪いことばかりでしょうか?
コミュニティに所属することで、得られるものもたくさんありますね。
気にして疲れたな、と思うのと同じくらい、もしくはそれ以上に、楽しさや安心感を感じられることも多いのです。
疲れたな…と思う時に、少しだけ思い出してみてほしいことがあります。
あなたを楽しい気持ちにさせ、安心させてくれているものは何か?ということです。
実は、これも他者であることも多いんです。
楽しい気持ちや安心感を得ているときに他者のことを意識はあまりしないけれど、
嫌なことが起きたりすると、他人のことを意識しだしたりする。
ついつい自分を疲れさせる他者に目がいきがちなので、“他人を気にする=疲れること”と思ってしまいますが、
他者を気にするという行為自体は、自分が楽しい気持ちになるため・安心感を得るためにも必要なことなのです。
さいごに
今回は「他人のことが気になってしまう自分」というテーマだったのですが、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。
それは、他人のことが気になる経験はほとんどの人にあるということは、言い換えれば、あなたも他の誰かから気にされているかもしれない、ということです。
もしも、あなたの周りの人が、自分と同じように他人を気にして疲れていたら…という前提を持って、人と接してみてください。
そして、自分を気にしているかもしれないその人のことを安心させてあげてください。
そうすると、あなたの中で“他人を気にする”行為の意味合いが少しずつ変わってくるかもしれません。
また、自分を楽しい気持ちにしてくれて、安心させてくれているのも周りの人たちである、
ということに目を向けられるようになれたら、他人を気にするという行為は決して疲れるだけの行為ではなくなっていくと思います。
何かが気になるとき、ついつい視野が狭くなってしまいますが、
「自分だけじゃなくて、この人も同じなのかも」という視点をひとつ増やすことができればいいですね。