未来に対する不安への対処法

前回、自分の中でごちゃまぜになってしまった感情の整理するためのセルフカウンセリングの方法を書きましたが、今回はまた別の方法をご紹介したいと思います。

 

 

まず、恐怖や不安というものは、多くの場合「現在」よりも「未来」に感じる心の自動反応です。

 

人は誰でも持ち合わせています。

 

最初は「どうしよう」という小さな不安の種です。

人は、この種を育てるのが上手なのです。

 

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flexible-thinking.hatenablog.jp

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不安がテーマの記事を以前にも書いていますので、よろしければこちらも覗いてみてくださいね。

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「どうしよう…」と思った瞬間に、不安の種を育て始めています。

 

今だと、「コロナウイルスに感染したらどうしよう」でしょうか。

 

人は、不安を感じたその瞬間、そのリスクを考え想定内に未来を収めようと瞬時に努力します。
これは、防衛本能のひとつです。

 

ですが、この思考の癖を意識して変えてみましょう。

 

 


思考の癖を変えるトレーニン

これは少し大変ですが、不安から抜け出す一歩として頑張ってやってみましょう。

 

ポイントとしては

「現在と、過去に目を向けること」です。

 

まず、現在。


今、ウイルスに感染していないあなたがいます。

 

そして、過去。


感染しないように努力してきたあなたがいます。

 

今まで感染せずに過ごしてこられたあなたは、対策に成功しているといえます。

ここで、「せっかく今まで感染しないで来られたのに、もしも感染したら全部無駄になってしまう…」
と、ネガティブ思考になってしまいそうになっても、いったん落ち着いて。

 

まずは、


「私は    に不安(恐怖)を感じています。」


と、空欄を埋めるようにして、あなたの現状の不安を書き出しましょう。

 

そして、それに対してのあなたの過去の感染対策の実績を書き連ねてください。

 

これは、「こうすることで自信を持ちましょう!」ということではなく…
公平に、冷静に、自分の実績とそれによる今の結果を見つめなおすための作業です。

 

今の自分の成果と、その成果を得るまでの過程が明らかになります。

自分のなかで成果と過程を整理し、改めて認識することが、不安や恐怖に対する最大の武器になりえます。

 

それができれば、今後の対策も冷静に考えることができるようになります。


未来への不安に対処する方法が何か自覚できれば、ほんの少しでもその不安が和らぐと思います。

 

これは、不安や恐怖に対する訓練法です。

 

もちろん、それだけやっても一番得たくない結果が出てしまうときもあります。
そんなときは、どうすればよいか。

そのことについては、また後日書きたいと思います。

 

今回書いた、不安や恐怖に対する対処法、ぜひ一度試してみてください。

 

自分ひとりじゃ難しい方は、誰かに手伝ってもらうのも良いと思います。

 

コロナウイルスに対する不安に限らず、不安を感じてどうしたらいいかわからなくなってしまうという方は、一度あなたの中の気持ちを整理してみてください。
そして、「今までどうやって課題をクリアしてきたか」を思い出して、これからのヒントにしましょう。