不安になんてならなければいいのに-前編-
さて、今回は「不安」についてお話します。
不安になってどうしようもなくなることは多くの方に経験があると思います。
「どうしよう」と不意に考えたら、そうすると不安がどんどん大きくなっていきます。
ちなみに、この「どうしよう」と思うことは自動思考と呼ばれるもの。
自動思考とは勝手に考えてしまうことなので、「不安にならないようにしよう」という風にコントロールすることは、少し難しいかなと思います。
「不安の種」という言い回しを聞いたことがある人もいるかと思いますが、
「どうしよう」、がその不安の種にあたります。
人という生き物はこの種を育てるのがとても上手です。
不安を感じた瞬間から、人はリスクをたくさん考えて、
何が起こってもなんとか処理できるように、とあれこれ想定してしまいます。
想定しておくことで、実際に何かが起こったときのための備えにはなるため、全くダメなこととは言えないですが…
実際に起こらない場合にも、過程の話を考えつづけることで
“まるで本当に最悪の事態が起きてしまうかのような”気持ちになり、
そのうち、“絶対に起こってしまう事実”のように思い込んでしまう。
こうなると、「そんなことは起こらない」と自分でその仮説を否定できなくなり、
不安にとらわれてしまうことになります。
そんな状態になるのは、とても良い状態とは言えないですよね。
このとき、不安には「期間が決まっている不安」と「期限がない不安」があります。
期間が決まっている不安
「期間が決まっている不安」については、不安の種を育てる時間も限られます。
そのため、そこまで大きな不安にもなりにくいといえます。
例えば、
『明日起きられなかったらどうしよう』
という不安は、次の日に朝になれば結果が出ます。
しっかり寝て余裕をもって起きられたかもしれないし
心配のあまり眠れなかったとしても、
あまり眠れなかった、という結果が出ているため
過ぎてしまえば不安になっていたことを忘れてしまえていたりします。
では、期限がない不安は…?
これは、答えが出るまでに時間がかかる不安や、答えが出るかどうかわからない不安などですね。
この場合、少し厄介です。
この不安にとらわれると、人は不安に苛まれるしかなくなってしまいます。
これが大きな問題なんですね。
…というところで、長くなる前にこの続きはまた後日に更新します。
またよければ覗きに来てくださいね。